SSブログ

ザ・パンク対決 前半 [ミュージック]


(上)ザ・パンク USヒッツ
(下)ザ・パンク UKヒッツ

うちのblogにしては珍しく素早い展開です(笑)

で、いきなりの企画モノ、USパンク vs UKパンク行きます
紅白歌合戦方式で「ザ・パンク」の曲順に対戦です

一つだけ注意点を
パンクってのはあくまでスタイル、というかスピリットによる分類…したがって、音楽性は雑多です(グラム・ロックもそうでした)
じゃあ、共通項のスピリットは何かと言うと、虐げられた者の「怒り」、「反抗」、そして捨て鉢な「破壊」、「虚無」…アナクロで手垢にまみれたこっぱずかしい言葉が並んでしまいます(笑)
でも、いいんです、素面ではとてもできないことを殉教者のように追求するのがパンク、いや、そもそもロックの使命でした
ところが、ロックは…(省略)…そこで、必然的に純粋形態=パンクの登場です

では、独断と偏見による対決レッツ・ゴー

1曲目 ラモーンズ/ブリッツクリーグ・バップ vs シド・ヴィシャス/マイ・ウェイ
ま、シドの「マイ・ウェイ」はギャグですからね。ただその笑いの矛先が、音楽自身・ロック自身に向かったところがいかにもパンク的だったわけで…
ラモーンズの方は“Hey ho, let's go”あまりに有名な掛け声ですが、「アイ・オー、レッツ・ゴー」に聞こえるのは私だけ? シンプルなポップ・ロックです。
判定は、僅差でラモーンズ(US)の勝利。

2曲目 リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズ/ブランク・ジェネレーション vs ダムド/ニート・ニート・ニート
ツンツン・ヘアーに切り裂けTシャツというファッションはリチャード・ヘルが起源だったそうな…つまりは、セックス・ピストルズはパクリ(笑) 
で、元祖パンク・ロッカーの酔いどれヴォーカルはさすがですが、ダムドのニートのテーマ曲(?)は疾走感でそれを上回る出来。
よって、ダムド(UK)の勝利。

3曲目 イギー・ポップ/ラスト・フォー・ライフ vs ザ・クラッシュ/白い暴動
イギー・ポップのシュープリームス風の曲も印象的ですが、顔がオリバー君なので減点(笑)
一方、クラッシュは、ひたすら直球勝負。服従するなら、立ち上がれ。ゴリゴリの革命賛歌です。
判定は、クラッシュ(UK)の勝利。

4曲目 ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ/チャイニーズ・ロックス vs ストラングラーズ/ノー・モア・ヒーローズ
ジョニー・サンダースのメタル風ポップも捨てがたいのですが、ストラングラーズの屈折ポップが相手では…はい、一番好きなタイプです。「野茂はヒーロー♪」に聞こえてしまうのが玉に瑕…
ストラングラーズ(UK)の勝利。

5曲目 ルー・リード/ワイルド・サイドを歩け vs ザ・ジャム/イン・ザ・シティ
「ワイルド・サイドを歩け」はあまりに有名な曲ですが、パンクと言うにはクール過ぎるような気も… 詩は過激なんですけどね。
ポール・ウェラーは、実は苦手(笑) でも、まあ、ジャム時代は良かった。
で、ジャム(UK)の勝利ということに。

6曲目 テレヴィジョン/マーキー・ムーン vs シャム69/イフ・ザ・キッズ・アー・ユナイテッド
シャム69なんてバンドもいましたね~(笑) 若者の団結を訴える、勇ましい曲です。でも、ちょっと相手が悪かったかな。
からみつくギター、まとわりつくヴォーカル、「マーキー・ムーン」は文句なしの名曲。でも、テレヴィジョンってパンクだったっけ? 10分以上の長尺というのも、らしくないかも…
疑いは残りますが、一応テレヴィジョン(US)の勝ちってことで。

7曲目 デッド・ボーイズ/ソニック・リデューサー vs エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ/チェルシー
コステロも、実は苦手(笑) でも、「チェルシー」はイイ曲です。ただ、この人も屈折系なのでパンク度は不足気味かな。
対するデッド・ボーイズは、初モノでしたが、これはハード・ロック? パンクにリード・ギターのパートなんてあったっけ?
破壊力に勝るデッド・ボーイズ(US)の逆転勝利。

8曲目 ディクテイターズ/ファスター&ラウダー vs ジェネレーションX/レディ、ステディ、ゴー
ディクテイターズも攻撃的なハード・ロック。
ジェネレーションXは、やはりビリー・アイドルの悪ガキそうなヴォーカルかな。
ジェネレーションX(UK)の勝利。

9曲目 ブロンディ/銀河のアトミック vs ドクター・フィールグッド/ゴーイング・バック・ホーム
はっきり言って、パンクで映像見たいのは、ブロンディとパティ・スミスだけです(小きたなそうな男どもはパスってこと) 「銀河のアトミック 」はウルトラ・ポップな名曲です。
ドクター・フィールグッドはパブ・ロックってことですが、サザン・ロックみたいで苦手なジャンル(笑)
あっ気なく、ブロンディ(US)の勝利です。

10曲目 タフ・ダーツ!/オール・フォー・ザ・ラヴ・オブ・ロックン・ロール vs パブリック・イメージ・リミテッド/パブリック・イメージ
タフ・ダーツ!って初めて聞きましたが、チューブスを思い出しちゃいました。スパークスのアルバムにも参加したことがあるそうな。これは意外な収穫です。
P.I.L.は…あれっ? 昔は全然好きじゃなかったけど、イイですね~ 硬質なサウンドとジョニー・ロットン改めジョン・ライドンのぶっ飛んだヴォーカル。気持ちイイ~
甲乙つけがたいですが、よりパンクってことでP.I.L.(UK)の勝利です。

というわけで、全曲制覇するつもりでしたが、疲れたのであっ気なくリタイア(笑)
後半に続く
途中経過は、USパンク4勝、UKパンク6勝、UKのリードです


nice!(4)  コメント(12)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 4

コメント 12

ロッキンマム1号

こんばんわ....
>うちのblogにしては珍しく素早い展開
うっしっしっし〜(^m^) ほんまや♪
いつもながらお見事なレヴュ−です。いや、ホント、素晴らしい....(ーー)
続きがひたすら楽しみ(^m^)♪
by ロッキンマム1号 (2006-02-24 23:21) 

モバサム41

こんばんは。
今年は30周年ってことなので、ロッキンマム改めパンク(パンキン)マムで行きましょう(笑)
by モバサム41 (2006-02-24 23:32) 

hanao

早っ(笑)。
>「アイ・オー、レッツ・ゴー」に聞こえるのは私だけ?
激しく同意しまっす。僕もハイスクール時代にはそう思ってた。
>「野茂はヒーロー♪」
今後死ぬまでそう聞こえちゃいそう…恨みます(爆)。

タフ・ダーツはロカビリー歌手のロバート・ゴードンが在籍していたバンドでっす。ひねくれパワー・ポップっぽいっすよね。なるほどスパークスね。それは知らなかったっす。うなずけます。
ではでは。
by hanao (2006-02-25 00:23) 

モバサム41

タフ・ダーツ!は収穫でした。
アルバム1枚出しただけなんだそうで、手に入れて聞いてみます。
この手のコンピ盤って意外な掘り出し物があったりで大好きです。
なお、ユニバーサルからも便乗で(笑)パンクものが出るそうです。
by モバサム41 (2006-02-25 01:07) 

おもしろいですねー!
読んでて笑っちゃいました。
後半の対決楽しみです。
by (2006-02-25 20:56) 

yubeshi

あぁ、私の大好きなイギーもルーちゃんも負けてる(T_T)
このコンピ、結構いい選曲ですねぇ。買ってみようかな。
あと、次の記事で師匠の文章を盗用しますm(__)m。
by yubeshi (2006-02-25 23:34) 

モバサム41

>mokuseiさん
音楽性は、けっこう多様で楽しめます。
もちろん、典型的なパンクもありますが…
by モバサム41 (2006-02-26 11:33) 

モバサム41

>yubeshiさん
>私の大好きなイギーもルーちゃんも
それは、やっぱりボウイがらみですか…
あの人は確かに新奇なものを嗅ぎつける特殊能力を持ってますが、商魂も感じちゃうんだよな~(笑)
by モバサム41 (2006-02-26 11:42) 

yubeshi

そこがいいんですよ!!!
しかも商魂がバレバレな(更にたまに外すこともある)所も潔いし(^^)。
by yubeshi (2006-02-26 23:05) 

モバサム41

たまにどころか、かなり外します(笑)
ホントに売れたのは「フェイム」(ジョンのおかげ)と「レッツ・ダンス」だけという説も…
ま、これ以上追及するのは控えますが。
by モバサム41 (2006-02-27 21:55) 

華龍

| |_・) チラリ!・・・お久しぶりにお邪魔しま~す。
私の好きなストラングラーズやテレビジョン・・・勝ってますねぇ~。
あ、ダムドもだ。
久しぶりにブロンディでも聴きたくなった・・・。
by 華龍 (2006-04-14 18:20) 

モバサム41

お久し振りです。
華龍さんは、パンクお強かったですよね。
ブロンディは、最近「ラプチャー・ライダーズ」かかってます。
by モバサム41 (2006-04-15 21:33) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。