国書刊行会40周年フェア [ブック]
前記事「眠る女」に続けて、何のひねりもなく「○○女」、「○○○女」と展開していく予定でしたが…
急遽、方向転換
久々にリアル書店に足を運んで、遅ればせながら「支援」の意思表明を行ってきました
…といっても、実は、40周年記念小冊子が欲しかっただけですが
私が選ぶ国書刊行会の3冊
読書用と保存用(保存用と保存用?)で2冊もゲットしちゃったお詫びに、売上げにも貢献、ちゃんと書籍を購入してきましたよ
これです
ドラキュラの客
国書刊行会の本は高価本ばかりで、ソフトカバーのこれが一番安かったから選んだ…というわけではありません
40周年記念特設サイトは、こちらです
せっかくの機会なんで、私の「国書刊行会の3冊」も発表させていただきます
なお、言うまでもないでしょうが、ネタとして紹介済みのデジャ・ヴ(既視感)溢れるものだということをあらかじめご承知おきください
まず、(旧編)バベルの図書館シリーズからは、やはりこれ
ミクロメガス ヴォルテール バベルの図書館7
万物の主と息まいている人間の傲慢さを木端微塵に打ち砕いてくれる痛快な物語です
コリン・ウイルソンの「アウトサイダー」で盛んに引用されていたので気にかかっていた作品ですが、散々探したのに見つからない
その後しばらくして、バベルの図書館の中で発見したときには歓喜したものです
でも、今「アウトサイダー」を紐解いてみても、「ミクロメガス」を引用した部分が出てこない
不思議です、別の本との勘違いだったのでしょうか?
こちらの記事も参照してください→「バベルの図書館」
こちらの記事も参照してください→「Le Rouge et Le Noir」
そして、フランス世紀末文学叢書シリーズからは、これ
仮面物語集 ジャン・ロラン フランス世紀末文学叢書Ⅶ
ジャン・ロラン作品との初めての遭遇は、創元推理文庫のお手軽アンソロジー「怪奇小説傑作集4 フランス編」でした
もちろん、作品は「仮面の孔」、澁澤龍彦訳の
その後、白水Uブックスのアンソロジー「フランス幻想小説傑作集」にも「仮面の孔」(小林茂訳)は収録されていて
そして、この「仮面物語集」で「エーテル吸飲者の物語 仮面の穴」(小浜俊郎訳)と3回目の巡り合いを果たします
こちらの記事も参照してください→「黄金仮面の王」
最後くらいは、新ネタを披露しておかないとマズイぞってことで、これです(まあ、ちょくちょく触れてはいましたが…)
オーランドー ヴァージニア・ウルフ
映画「トロイ」でヘクトルを演じたオーランド・ブルームではありません
もちろん、「幸せの黄色いリボン」や「ノックは3回」など1970年代前半にヒット曲を連発したトニー・オーランド&ドーンでもございません
16世紀末の英国、栄華を誇るエリザベス女王に寵愛された美貌の青年貴族オーランドー
彼(彼女)は、女王からガーター勲章を与えられ、「決して老いてはならぬ」ときつく命じられます
その時から、オーランドーの時空を超え、性別を超え、そして、あらゆる差異の障壁を超えた冒険が始まります
今日の1曲
The Maze 「戸惑い」/ David Motion and Sally Potter
映画「オルランド」のサントラからの1曲
ex.ブロンスキー・ビートのジミー・ソマーヴィル(映画にも宮廷歌手と天使の二役で出演)が主題歌「カミング」を歌っていましたが、今回はこちら優先です
http://www.youtube.com/watch?v=gJlT5j9SEeY&feature=related
オルランド+2 オリジナル・サウンドトラック
国書刊行会ではありませんが(名古屋大学出版会!)、アリオストの「狂えるオルランド」も死ぬまでには読んでおきたい本のうちの1冊です
モバサムさん、こんばんは。
池袋はリブロもジュンクも終了!
出遅れてしまいましたが、某ブックファーストで小冊子をゲット^^;
「私が選ぶ国書刊行会の3冊」
『V.』(I・II)トマス・ピンチョン
『ケルベロス第五の首』ジーン・ウルフ
『ラピスラズリ』山尾 悠子
ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』も入れたかったけれど、
「ちくま文庫」で復刊(1998)したので、有り難みが薄いなぁ^^
女流監督が撮った映画も面白かったよね。
by sknys (2012-10-22 00:15)
sknysさん、後出しジャンケンで「3冊」のご紹介ありがとうございます。
ピンチョンを出されたら、とてもかなうはずがありません。
降参です…と言いたいところですが、実はこうなることは想定内で、次に隠し玉を用意してあります。
乞うご期待!(いつになるやらわかりませんが…)
by モバサム41 (2012-11-21 01:52)