８番目の不思議 後編

せっかくなんで、これもやっておきます
既出ですが、「その他大勢」のような扱いだったので、ここでスポット・ライトを当てます

山田風太郎版で、

八犬伝　上　朝日文庫
八犬伝　下　朝日文庫

挿絵として採用された、
宮田雅之です

別冊太陽　宮田雅之の切り絵　［八犬伝］
もはや神技としか言いようがありません
上記の別冊太陽は宮田雅之追悼記念号（＋曲亭馬琴没後１５０年記念）でしたが、その中で山田風太郎は故人の作品を「人を異次元に浮遊させる神魔のごとき切り絵の世界」と絶賛しています

以下引用です
　宮田雅之は、およそこの地上にありとあらゆる森羅万象を描き出す。
　たとえば優艶な王朝の世界から春風にたわむれるあどけない童女の世界まで、あるいは雲霧たなびく山岳大河から蕭条たる枯野寒村の風景まで、まざまざと現出する。
　ただ地上のものの姿ばかりではない。この世のものならぬ神変怪異の世界をも、人間わざとは思えない刀の切れ味から眼前のものとする。

別冊太陽と八犬伝上巻のカバーは、道節とその妹浜路（信乃の恋人でもありました）
八犬伝下巻のカバーは、美少女田楽師あさけの（正体は毛野）

もちろん、こちらにも参りました

曲亭馬琴没後１５０年・江戸の劇画
宮田雅之切り絵展
平成10年3月25日［水］～4月12日［日］
千葉そごう美術館

宮田雅之切り絵ポストカード・コレクションから
まずは、童女をどうじょ

「幼い伏姫」

安西景連なんかに負けんな、魔犬

「八房」

明らかに伏姫の罪です
こんなに成熟したら、犬畜生でも恋してしまいますもの

「伏姫と八房」

そして、集合写真で決めポーズ

「勢揃い八犬士」

八犬士の中で私のお気に入りは、
いつもは正統派で、一に信乃（物語前半の主人公）、二に毛野（女装キャラの先駆）となりますが…
宮田雅之作品では、信乃はまるで厨房だし、毛野は伏姫や浜路と区別つかないや、だし

で、思案した結果は、こうなりました

二番が炎の魔道士、道節

赤が効果的です

そして、一番は…

普段はアンチ親兵衛派の私ですが、宮田雅之作品では空気読めないクソガ…じゃなかった、無敵の魔童子ぶりが遺憾なく表現されていて見事です

今日の１曲は、これです
I Just Can't Wait 「キスまで待てない」/ Mandy Smith
http://www.youtube.com/watch?v=-Keu-Ny-bsQ

（画像は拾い物です）
つまり、何が言いたかったかというと…
「８番目の不思議　前編」でご紹介したエイス・ワンダーのパッツィ・ケンジットも十分魅力的ですが、私はこちらのマンディ派で…（笑）
特に、デビュー間もなくの頃は、まるでB.B.の再来かと狂喜したものです

ところが…
http://www.youtube.com/watch?v=0YBY-cOQYNw
この事件は有名なので、今でも覚えている方がいらっしゃるかもしれません
彼女はデビュー前の13歳頃から歳の差35歳離れたストーンズのビル・ワイマンと付き合い始めて、遂に18歳で極秘結婚していた、という一大スキャンダル
「このエロ爺め！」
私がアンチ・ストーンズ派になったのは、実はそんな理由からです（笑）
（最初、ビル・ワイマンとチャ－リー・ワッツを勘違いしていて、ビル・ワイマンの正体を知ってからは、いくらか私の怒りも治まりましたが、どうせならこんなロン・ウッドを平凡化したような人じゃなくて、ミックかキースの毒牙にかかってくれれば良かったのに…などと妄想してしまいました）

「おまけ」は、これです
文藝春秋創立90周年記念作品

伏　鉄砲娘の捕物帳

スタンプラリーにも参加してしまいました（応募はしませんでしたが…）

映画の公開前、あるいは、せめて公開中に記事を完成させたかったのですが、遂に果たせませんでした…