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フィギュアーズ [ミュージック]




灰とダイアモンド』に続く、
ザイン・グリフの2nd
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フィギュアーズ 紙ジャケット仕様
“永遠のロマンティスト”ザイン・グリフが贈る、究極の美意識に貫かれたカレイドスコープ。

デビュー・アルバムと同様、世界初紙ジャケ化、アンド日本初CD化
ザイン・グリフは一発屋だと思い込んでいたので、こんな2ndアルバムが存在することさえ知らなかった
(もし生き残っているとして)ザイン・グリフのコアなファンの方々、申し訳ありません
お詫びに(もう二度と出ないかも知れない…ということもあるので)紙ジャケは2枚まとめて購入させていただきました

解説によると、
ザイン・グリフのデビュー・シングル「トゥナイト」は、1980年2月に発売され、英チャートの54位まで到達
続く5月には、 「灰とダイアモンド」を発表、英チャートの68位を記録
さらに、8月には第3弾「ラン」もリリース
また、デビュー・アルバムの方は、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティが多忙なため、やや遅れて10月に登場
退廃の美学をニュー・ウェーヴなサウンドで表現した作品は脚光を浴び、ヒットには至らなかったものの、メディアからも英国ミュージック・シーンの新たな動きを予感させるものとして好意的に受け止められたようです
メディアの予想が的中したのか、『灰とダイアモンド』リリースの翌月には、ヴィサージがデビュー・アルバムを発表
そして、翌81年になると、デュラン・デュラン、スパンダー・バレエ、カルチャー・クラブが結成…
当初ブリッツ・キッズ、フューチャリストなどと呼ばれたムーヴメントは、やがてニュー・ロマンティクスとして一大旋風を巻き起こします
ブームの先駆けであったザイン・グリフも、満を持して次のアルバムを用意
81年5月にはレコーディングを開始し、9月には完成、翌10月に発売が決定となりますが…
ここでアクシデントが発生、所属していたオートマティック・レコードが倒産で、新作は発売中止
急遽ポリドールと新たな契約を結びますが、今度はそれが訴訟問題となり…
結局、ニュー・アルバム『フィギュアーズ』が発表されるのは82年の10月となり、不発…時機を逃した形になってしまいます

アルバムの中身自体は、決して悪くありません
前作の勢いを持続、曲もやはり粒揃いの水準です
プロデューサーは、前作のトニー・ヴィスコンティから変更
ザイン・グリフ自身と前作にも参加したハンス・ジマー(キーボードも担当)が共同プロデュースとなります
ウルトラヴォックスのドラマ―、ウォーレン・カンも前作に引き続き参加
また、ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンやミック・カーン経由で知り合った高橋幸宏もドラマーとして参加
なかなか話題性のある顔ぶれです

収録曲のうち2曲だけ紹介しておきます
Figures 「フィギュアーズ」
82年7月に出た先行シングル
前作の「トゥナイト」や「ラン」の延長線上にはありますが、よりシャープにかつグラマラスになりました
http://www.youtube.com/watch?v=Hz6LacgRWuU
ヴィデオでは、黒髪のシルヴィアン・ヘアーで迫ります
なお、ボーナス・トラックとして12インチ・ヴァージョンも収録されています

そして、今日の1曲はこちら
Flowers 「フラワーズ」
ザイン・グリフにとっては唯一のバラード
名曲です
http://www.youtube.com/watch?v=kWDN45X0sbg
リンゼイ・ケンプへのトリビュート・ソングだそうで…
ザイン・グリフは、リンゼイ・ケンプ・カンパニーでパントマイムやダンスを学び、舞台「フラワーズ」(原作は「花のノートルダム」by ジャン・ジュネ)では、師ケンプとの共演も果たします
トリビュート・ソングのデュエット相手に選ばれたのは、ケイト・ブッシュ
リンゼイ・ケンプ・カンパニーでザイン・グリフのクラス・メートだったそうです
彼女の歌唱は控えめですが、彼女の数あるデュエット・ソングの中では傑出した出来栄えではないでしょうか
少なくとも、これなんかよりは遥かに勝ります
なお、なぜかタイトル表記されていませんが、7インチ・シングル・ヴァージョンもボーナス・トラックとして17曲目に収録されています

オマケでもう1曲
This Strange Obsssion / 高橋幸宏
http://www.youtube.com/watch?v=DwUyYqQMjzo
『フィギュアーズ』参加へのお礼で、今度は、ザイン・グリフが高橋幸宏のソロ4作目『ボク、大丈夫!! WHAT, ME WORRY?』(82年6月発表)に参加、この曲を提供します
ザイン・グリフは、ベースとコーラスも担当
ヴォーカルは、男装の麗人ロニー(彼女の作品のプロデュースをハンス・ジマーが担当)です

なお、美意識過剰なアルバムの水死体ジャケットについては、時間がないので、後ほどコメントを加えます


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