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今夜は二度愛して [ミュージック]




器物は長い年月(九十九年)使い続けると魂が宿り化けるというのが「付喪神(つくもがみ)」信仰ですが、当ブログも開設以来九年を経過しもうすぐ十年に手が届きそうというところで、ちょっとした異変が生じています
ブログに固有の意思が存在するというか、私とは別個の人格のようなものが感じられるというか…それを魂と呼ぶのは尚早でしょうが、とにかく私が意図しないものを無理矢理書かせようとする「力」が働くのです
その「力」は、ブログ主である私の嗜好性を学習し(あるテーマに対しどういう言葉を頻繁に使用しているかを統計的に処理するのでしょう)、また論理展開も(おそらくATOK の予測変換のように確率で処理し)決定してしまう
それだけなら記事作成が効率的になって助かると言えなくもないですが、その流れ自体が鉄の掟と化してそこからの逸脱を許さない
私は気まぐれなので、かつてA=B と言ったことを覆して(忘れて)平然とA≠B と新たに主張したりするのですが、「奴」はそれを許さない
また、私は自称「ネタの宝庫」なので、時間さえ許すなら毎日でも記事を更新することは可能、なので新たな話題にもどんどん挑戦してみたいのですが、やはり「奴」はそれを気に入らない
なんとか「奴」からイニシアティヴを奪い返したいと思うのですが…
今後、当ブログで過去をなぞるような記事が書かれていたとしてら、それは私にとっては不本意で「奴」が書かせたものだと考えてください

…ということで、前振りが長くなりましたが(笑)、まさかの復活
BOX SET シリーズ Vol.29
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THE Doors SINGLES BOX
ドアーズ 『シングルス・ボックス
2013年 ワーナーミュージック・ジャパン WPCR-14801/14
ドアーズ、紙ジャケット・コレクション第2章
「ハートに火をつけて」(1967年)から「蚊」(1972年)まで、日本で発売されたドアーズのシングル・コレクション
特徴
☆当時のEPジャケット、レーベルを可能な限り再現
☆「ハートに火をつけて」のみボーナス・ジャケット封入
☆全28曲中17曲が初CD化(楽曲4曲/ヴァージョン13曲)
☆2013年最新デジタル・リマスタリング

1. ハートに火をつけて b/w 水晶の舟 (JET-1778)
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(左)1967年7月25日発売の初期ジャケット
(右)1967年8月25日発売の改定ジャケット(7月29日に全米ヒット・チャートNo.1となったため急遽差し替え)
以前の記事「ドアーズ / ハートに火をつけて」にも書きましたが、「ハートに火をつけて」のシングル・ヴァージョンは、ライヴ盤「アライヴ・シー・クライド」や映画音楽のコンピレーション盤「ムービー・ヒッツ」にすでに収録されていました
従って、今回が日本初CD化ではありません
なお、付属の豪華ブックレットで野澤収氏が、「ハートに火をつけて」という邦題(原題は"Light My Fire")は日本の洋楽史に残る稀代の名タイトルだと指摘されていますが、これについては全く異議はございません

2. まぼろしの世界 b/w アンハッピー・ガール (JET-1797)

3. ラブ・ミー・トゥー・タイムス b/w ムーンライト・ドライブ (JET-1816)
「今日の1曲」はこれです
Love Me Two Times 「ラブ・ミー・トゥー・タイムス」/ The Doors
http://www.youtube.com/watch?v=jKa0Par8Un8
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ジム・モリソンは、インテリの詩人でセクシーでカリスマも抜群、だけど自意識過剰で破天荒、スキャンダラスな露出狂で反社会的な存在、心に闇を抱え、ドラッグのオーバードース、途中からぶくぶく太り始め、ついに1973年7月3日雨の朝パリに死す(享年27歳)…で伝説と化してしまいました

4. 名もなき兵士 b/w 君のそばにいたい (JET-1841)

5. ハロー・アイ・ラブ・ユー b/w ラブ・ストリート (JET-1857)
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付属の豪華ブックレットによると、日本では「ハートに火をつけて」は大ヒットにまでは至らず、彼らの人気が爆発するのはそれから1年あまり後
つまり、この「ハロー・アイ・ラブ・ユー」が国内でのドアーズ人気を決定づけたとのこと
オリコンのチャートで20位まで上昇し、10万枚以上売り上げたそうです

6. タッチ・ミー b/w ワイルド・チャイルド (JET-1880)
そして、日本で最大のヒットはこの曲
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以前から気になっていたのですが、この曲のエンディングって、ピンク・レディーの「ペッパー警部」と同じですよね(チャチャチャチャッ!と終わる)
どうにもモヤモヤが晴れないので、同調してくれる人がいないかとネットで検索してみたところ、「タッチ・ミー」のイントロのリズムは「ペッパー警部」にパクられているといった意見も若干名(約2名)見つけることができました
せっかくなので皆さんもご自分の耳で聴いて確かめてみてください
タッチ・ミー→ http://www.youtube.com/watch?v=4UEVyIyibD8
ペッパー警部(英語ヴァージョン)→ http://www.youtube.com/watch?v=47fF5J8dmu0

7. テル・オール・ザ・ピープル b/w イージー・ライド (JET-1909)

8. ラニン・ブルー b/w ドゥー・イット (JET-1926)

9. ランド・ホー! b/w ユー・メイク・ミー・リアル (JET-1966)

10. あの娘に狂って b/w ドント・ゴー・ノー・ファーザー (JET-2057)

11. 嵐をこえて b/w 輪廻 (JET-2070)

12. タイトロープ・ライド b/w 激動の人生 (JET-2097)

13. ゲット・アップ b/w トゥリートランク (JET-2136)

14. 蚊 b/w イット・スリップト・マイ・マインド (JET-2150)

以上、各2曲収録の全14枚組です

過去のBOX SET シリーズ
Vol.1 ケイト・ブッシュ・ボックス
ケイト・ブッシュ “This Woman's Work”
Vol.2 コクトー・ツインズ / シングル・コレクション
コクトー・ツインズ “Cocteau Twins Box”
Vol.3 エレクトリック・ライト・オーケストラ / アフターグロウ~ELOアンソロジー
ELO “Afterglow”
Vol.4 エレクトリック・ライト・オーケストラ / フラッシュバック
ELO “Flashback”
Vol.5 ブリジット・バルドー / イニシャルB.B.
Initiales B.B.
Vol.6 デペッシュ・モード / X1
Vol.7 デペッシュ・モード / X2
デペッシュ・モード “X1” & “X2”
Vol.8 アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン / 対建築戦略
あいんしゅてゅるつぇんで・のいばうてん”
Vol.9 モータウン・サウンド・ヒストリー シングル・コレクション1959-1971
Vol.10 モータウン・サウンド・ヒストリー2 シングル・コレクション1972-1993
Vol.11 エアロスミス / パンドラの箱
Vol.12 ジャーニー / TIME3~永遠への旅立ち(1975~1992)
Vol.13 カンサス / 伝承
Vol.14 チープ・トリック / THE GREATEST HITS
Vol.15 ビー・ジーズ / ゴールデン・ストーリー
Vol.16 エルトン・ジョン / トゥ・ビー・コンティニュード…
Vol.17 歌の贈りもの ザ・バリー・マニロウ・ボックス・セット
Vol.18 ドアーズ・ボックス・セット
Vol.19 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ / プレイバックBOX
Vol.20 リンダ・ロンシュタット・ボックス・セット
Vol.21 イーグルス・ヒストリーBOX 1972~1999
Vol.22 アバ・ボックス~サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
Vol.23 ムーディー・ブルース / タイム・トラヴェラー
Vol.24 メッセージ・イン・ア・ボックス~ポリス・ヒストリー~
Vol.25 クラウズ・イン・マイ・コーヒー~ザ・ベリー・ベスト・オブ・カーリー・サイモン
Vol.26 フリートウッド・マック / 25イヤーズ-ザ・チェイン
Vol.27 ヴァージン・コレクションズ 1973~1987
Vol.28 ニルヴァーナ・ボックス~ウィズ・ザ・ライツ・アウト
年末在庫一掃大セール
番外編
その1 ピンク・フロイド / 夜明けの口笛吹き 40周年記念盤
その2 ブルース・スプリングスティーン / 明日なき暴走 30th Anniversary Edition
拝啓EMIミュージック殿
その3 U2 / ヨシュア・トゥリー~スーパー・デラックス・エディション
2007年年間チャート
その4 アート・オブ・ノイズ / 神よ、私の身体に何を…
神よ、私の身体に何を…
その5 サラヴァの10年 紙ジャケット仕様
戦国SARAVAH
その6 ディケイド・イン・ザ・サン:ザ・ベスト・オブ・ステレオフォニックス~デラックス・エディション
恐竜2009
その7 ザ・ビートルズ BOX
THE BEATLES by MEN'S BIGI
その8 ポール・マッカートニー&ウィングス / バンド・オン・ザ・ラン <スーパー・デラックス・エディション>
バンドは荒野をめざす
その9 APPLE BOX
不和の林檎2
その10 ベスト・オブ・ヴァージン・レコード
ベスト・オブ・ヴァージン・レコード
(↑ まだ発掘中なので今後出てくる可能性があります)
自分で言うのも何ですが、支離滅裂で無茶苦茶な趣味でどうにも傾向がつかめないですね
これならATOK の予測変換を振り切って逃げ切れるかもしれません


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コメント 4

sknys

モバサムさん、こんばんは。
Doorsの〈ハートに火をつけて〉は名邦題ですね。
直訳すると「火に火をつけて」(Light My Fire)みたいになっちゃうから。
この曲がラジオから流れて来た時はシビレました。
「洋楽」に目醒めた特別な曲の中の1つです。
オリジナル・ロング・ヴァージョンはオルガン〜ギターの間奏が終わって
ヴォーカルが戻って来る瞬間がカッコ良い。
今まで袖に引っ込んでいたジム・モリソンが帰って来たようで‥‥。
ホセ・フェリシアーノのカヴァも素晴らしい。
by sknys (2014-08-29 00:20) 

モバサム41

sknysさん、こちらにもコメントありがとうございます
「ハートに火をつけて」に匹敵する名邦題タイトルは…(珍タイトルならいくらでも出てくるのですが)松山千春の…じゃなかったシカゴの“25 or 6 to 4”→「長い夜」かな?
by モバサム41 (2014-09-09 21:24) 

Aki Tana(通りすがり)

はじめまして。
発売された頃を思い出し、ふと検索したら貴殿のブログに着きました。
全て野沢さんの一番状態のよいシングルの盤お越しというのはいいですね。
ハートに~は知人のドイツ人が90年頃ロビー宅にて、ピッチがおかしい事を伝えて作曲者である本人が驚いているとは、何ともロビーらしいです。(笑い)
日本人主導で作ったBOXで公式に正しいピッチでリリースされるとは。
いかにも米国人だなぁ。
ステッカーが祝いの金から、追悼の銀になってしまったのは残念です。
by Aki Tana(通りすがり) (2018-09-04 14:43) 

モバサム41

Aki Tana さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
私の知らないネタまでご紹介いただきありがとうございます。
忘れ去られてしまうのは勿体ない話ばかりなので、一つでも多く記録を残しておきたいと思います。
また、いろいろと教えてください。
よろしくお願いします。
by モバサム41 (2018-09-05 21:36) 

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