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オーランドー [ファッション]




ちょっと古いですが…

BURBERRY 2016-17 Autumn Winter

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以下、5/25付朝日新聞からの転載です

やわらかく、フェミニズム
性差超えるファッション界
ファッション界では今、男女の性役割の垣根を低くするジェンダーレスの表現が急速に広がっている。昨秋発表されたクリスチャン・ディオールの2017年春夏コレクションでは、ナイジェリア出身の女性作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのスピーチのタイトル「We should all be feminists」が胸に描かれたTシャツが登場、会場に衝撃が走った。伝統と格式を重んじる仏老舗ブランドがそのような社会的メッセージを発信するのは異例だからだ。
先月来日したディオールで初の女性デザイナー、マリア・グラツィア・キウリは「ブランドのフェミニンな特徴を継承するためには、新しいフェミニズムについて考える必要があった。ファッションという身近に楽しめる道具を使って、女も男も一緒に議論する場を作る責任を感じている」と語った。
世界各地でフェミニズムを訴えるデモ「ウィメンズマーチ」などでセレブらがこのTシャツを着て話題になり、街着としても目にするように。「女性は今、自分を守り、自然な自己表現のために服を着たいと願っていると思う」とキウリ。
17年秋冬では、伊ヴェルサーチのデザイナーが自ら「平等(EQUALITY)」などの言葉入りの服を着て登場、伊ミッソーニは「ウィメンズマーチ」のトレードマークの猫耳帽をモデル全員がかぶった。英老舗バーバリーの昨秋のショーでは、両性具有者が主人公のバージニア・ウルフの小説「オーランドー」がモチーフだった。男女それぞれの目と体から同一人物が語る物語が、新しいフェミニズムの可能性を示唆していると再注目する見方もある。婦人服と紳士服の新作を同じショーで発表するブランドも増えている。フェミニズムが向かうべき相手は、ジェンダーの垣根の向こう側の男性ではなく、垣根そのものだということのようだ。

今日の1曲
2回目です
The Maze 「戸惑い」/ David Motion and Sally Potter 1993年
https://www.youtube.com/watch?v=gJlT5j9SEeY&feature=related
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オルランド+2 オリジナル・サウンドトラック
400年前に生まれた青年貴族オルランドは、ある日女性になっていた……。
女流監督サリー・ポッターが、知性あふれる映像美で幻想的に描く文芸大作。

そう言えば、「かつて国書刊行会から出ていて、他に移籍した作品」シリーズという、とってもマイナーな企画をやってたことがありました

ローデンバック 「死都ブリュージュ」 岩波文庫 ← 国書刊行会 『フランス世紀末文学叢書』
鳥山石燕 「画図百鬼夜行」 角川ソフィア文庫 ← 国書刊行会 単行本
イタロ・カルヴィーノ 「不在の騎士」 河出文庫 ← 国書刊行会 『文学の冒険』
バルザック 「セラフィタ」 角川文庫 → 国書刊行会 『世界幻想文学大系』
バルザック 「サラジーヌ」 岩波文庫 ← 国書刊行会 『書物の王国』(両性具有)
ロバート・エイクマン 「奥の部屋 ロバート・エイクマン短篇集」 ちくま文庫 ← 国書刊行会 『魔法の本棚』

で、さらにもう1冊加わりました
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ヴァージニア・ウルフ 「オーランドー」 ちくま文庫

かつては、
1983年 『世界幻想文学大系』の1冊として
1992年 新装版(単行本)として
国書刊行会より刊行されていました

以前の記事「国書刊行会40周年フェア」でも紹介しましたが、1992年の単行本の方は持っています
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ヴァージニア・ウルフ 「オーランドー」 国書刊行会
オーランドー? それはあのエリザベス1世に薔薇水の鉢を捧げた美少年? それとも、遣り手のトルコ駐在大使、あるいはヴィクトリア朝の淑やかなレディ、詩集「樫の木」で賞讃されたのは彼/彼女じゃなかったっけ?
両性具有の詩人オーランドーの伝記――の体裁を取りながらを、ヴァージニア・ウルフが仕掛けた、無数の隠し絵を読み解く楽しみ。シュールレアリスティックな歴史小説、アレゴリカルな文学史、メタ・バイオグラフィ……この麗人の時空を越えた冒険談は、多層的な読みを可能にする。
ウルフ文学の中で異彩を放つ、遊び気分にあふれたファンタジック・ロマン。

で、最後に私自身の感想を述べておかないといけないのですが、今となってはほとんど覚えていない(笑)
なので、暇を見つけてちくま文庫版を再読してみるつもりです
一つ言えることは、映画版の方がはるかにインパクトがありました
ティルダ・スウィントンに圧倒されたというのもありますが、変てこな部分も結構あって(物語自体が変てこりんですが)…
あのジミー・ソマーヴィルが宮廷歌手と天使の二役で出演していて、エンディングはその天使の空を飛びながらの歌唱で、思わず目が点になってしまいました

今日のもう1曲
Coming 「カミング」/ Jimmy Somerville
https://www.youtube.com/watch?v=vclxb2EJ5JY

さらにもう1曲
Smalltown Boy 「スモールタウン・ボーイ」/ Bronski Beat
https://www.youtube.com/watch?v=Xuz94ZIPfJk
80年代の大ヒット曲ですが、実は両性具有者の悲しい物語なんですね

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ジミー・ソマービル・グレイテスト・ヒッツ(ブロンスキ・ビート&コミュナーズ)


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コメント 2

sknys

『オーランドー』(ちくま文庫 1998)は閉館したZ司が谷図書館の
リサイクル本・フェアで貰って来た1冊です。
英語(リーダー)授業のテクストがヴァージニア・ウルフだったので、
「Kew Gardens」「Monday or Tuesday」「Modern Fiction」など
には特に愛着があります。
「The Mark on the Wall」のオチも衝撃的だったなぁ^^;
by sknys (2017-06-04 22:28) 

モバサム41

sknysさん、コメントありがとうございます
前にもどっかの図書館で古本をもらってきたとか書いてませんでしたっけ? 本はきちんと購入してあげましょう
ヴァージニア・ウルフは、他に『東大へ』じゃなかった(笑)、『灯台へ』も読んでいますが、全く記憶にございません(最近、こればっかし)
岩波文庫でも出てるので再読してみようかな…
by モバサム41 (2017-06-15 21:34) 

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