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永遠なる記憶 [ミュージック]




新年を迎えたというのに、やることはいつもと変わりません(笑)

オークションやりくり日記 15日目
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デヴィッド・シルヴィアン ラッセル・ミルズ
エンバー・グランス~永遠なる記憶~ 完全限定版(3,000セット)
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定価5,800円 → 相場:輸入盤は20,000円、国内盤は不明(30,000円くらい?) → 落札価格:輸入盤は610円で落札しましたが、今回の国内盤は310円で落札しました

輸入盤を入手した際は武満徹のコメントを画像で掲載しましたが、今回は見せびらかしのために(笑)デヴィッドのコメントを掲載しておきます

自分自身への問いかけの行程を経て、より高レベルの意識の開発に続く道へと、少なくともある部分に於いて、到達することができた。自己への問いかけは、時として答えよりも重要な意味を持つ。社会における芸術の主だった機能のひとつは、我々の発する問いかけの中身をも左右しかねない知覚に、微妙な変化をもたらす力であると私は考えている。あらゆる出来事が自分と無関係と受け取る、無自覚な外部客観視状態から、それらを自分ごとと受けとめ、より深く関わっていく意識的状態へと移行することは、きわめて重要である。それは価値の大転換を経て実現されるため、個人の中に、ひいては社会全体に、真に本質的な変化をもたらす可能性を秘めている。
こうした考えは、長年にわたる私の音楽活動の中にも込められている。今回のプロジェクトに於けるそもそもの魅力は、雄弁で力強い作品を三次元空間の中に創り上げ、それを実際に体験しようという試みだったところにある。
デヴィッド・シルヴィアン 1991年5月9日ロンドン

オークションやりくり日記、これまでの振り返り
初日
ミック・ロック 『ブラッド&グリッター
2日目
ROCK'N'ROLL EYE THE PHOTOGRAPHY OF MICK ROCK
3日目
フー・ファイターズ 『グレイテスト・ヒッツ:完全無敵盤
4日目
デモンズ・クロニクル フィギュアブック
5日目
フェルナン・クノップフ 『記念切手シート
6日目
クリアライト・シンフォニー』 紙ジャケット仕様
7日目
ピエール・アンジェリック(ジョルジュ・バタイユ) 『改訳決定版 マダム・エドワルダ』 奢霸都館
8日目
ケイト・セント・ジョン 『セカンド・サイト
9日目
ミランダ・セックス・ガーデン 『ティアーズ
10日目
スイート 『甘い誘惑+2』 紙ジャケット仕様
11日目
ボブ・ウェルチ 『フレンチ・キッス』 紙ジャケット仕様
12日目
小林ドンゲ銅版画集 『火の処女 サロメ
13日目
David Sylvian & Russell Mills 『Ember Glance: Performance of Memory
14日目
プロパガンダ 『愛の証 愛の言葉を

CDの収録曲はたったの2曲( 「養蜂者の徒弟」、「イピファニィ」)で、両方ともすでに紹介済みなので、「今日の1曲」には強力な助っ人を用意しました(笑)
しかも、1曲ではなく9曲! 
怒涛のワールド・ミュージックをお楽しみください

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リアル・ワールド 25

リアル・ワールドのレーベル発足25周年を記念して2014年に出た3枚組編集盤(48曲収録)
買ったらすぐに聞けば良いのにここまで放置されておりましたが(笑)、悔い改めてこの正月休みにようやく聞くことになりました(めでたし、めでたし)

CD1は“レーベルのハイライト”または“レーベルのクラシック”な曲を集めたとのことで、レーベルのサンプラー=代表曲が並びます
その中からさらに選りすぐりの3曲です
1曲目
Fingers 「フィンガーズ」/ Joi ジョイ(インド/UK)
https://www.youtube.com/watch?v=1FUOAGujsiI&list=RD1FUOAGujsiI&start_radio=1
ジョイとの1st コンタクトは、サラーム海上が選曲・監修した日本初の快楽エキゾ・コンピ「ヤッラー!ヤッラー!」シリーズの中ででした
「ヤッラー!ヤッラー!2」でこの曲、そして「ヤッラー!ヤッラー!」では冒頭1曲目で「エイジアン・ヴァイブス」と遭遇
特に後者は、ロック度も高めで心地良かった
せっかくなので、そちらも紹介しておきます
Asian Vibes 「エイジアン・ヴァイブス」/ Joi
https://www.youtube.com/watch?v=sgKhlDIgTZY&index=2&list=RD1FUOAGujsiI
なお、同アルバムのプロフィール紹介によると、ジョイはUK生まれのインド(ベンガル)人兄弟デュオ、その後、兄が急逝したため、ソロ・ユニットして存続とのことです

2曲目
Dionysus 「ディオニサス」/ Jocelyn Pook ジョスリン・プーク(UK)
https://www.youtube.com/watch?v=DLONGMMSsMg
ロックやポップス等、ヒット狙いの一般大衆ソングの範疇を超えてしまっているので、ハッとさせられます
ジョスリン・プークは女性ビオラニストで、映画等への楽曲提供も盛んに行っているようです
この曲は、ディカプリオ主演『ギャング・オブ・ニューヨーク』の挿入歌(主題歌はU2)

3曲目
Glistening Fields 「煌く野原」/ Iarla O Lionaird イアーラー・オー・リナード(アイルランド)
https://www.youtube.com/watch?v=GdBj1s4efbI&list=PLPSb3zD1DMIes0sL9_Mlw596HFCXjH2Sk
この曲にも思わず「参りました」とうなってしまいます
名前でアイリッシュだとわかりますが、音もやはりアイリッシュ
寒々とした極北の荒れ野の姿が浮かんできます

CD2は“再発見”を促すために選ばれたナンバーたちで、ちょっと忘れられていた名曲といったところでしょうか
4曲目
Take My Heart 「テイク・マイ・ハート」/ Djivan Gasparyan & Michael Brook ジヴァン・ガスパリアン&マイケル・ブルック(USA/カナダ)
https://www.youtube.com/watch?v=ZSZkpwzwQiI
インスト曲ですが、音色がどこか懐かしい
しっかりと郷愁を誘ってくれます
アルメニアの縦笛ドゥドゥクが奏でる、離散・流亡の民族の哀しみの表出だそうです

5曲目
Kokiriko Melody 「こきりこ節」/ Joji HIrota ジョージ・ヒロタ(日本)
https://www.youtube.com/watch?v=piXtnH468gc&list=PL3bMK8ms8H4RA67v4Hz2jsKRiZJFqCDXr
いやぁ、びっくりしました
日本代表はこの曲でしたか…もちろん名曲なので、異議ありません
ジョージ・ヒロタとは廣田丈自、北海道小樽市出身のパーカッショニストで現在はロンドンを拠点に幅広い活動を行なっているとのことです

6曲目
Valhe/The Lie 「うそ」/ Värttinä ヴァルティナ(フィンランド)
https://www.youtube.com/watch?v=D-F7aTkI1sE
おお、これもいい!
ヴァルティナは女性ヴォーカリスト3人をフロントに据えたフォーク・ソング・バンド
北欧なのでABBA にも似ていますが、ちょっとブルガリアン・ヴォイス風味を加えた感じかな

そして、最後のCD3は“リスナーズ・チョイス”という名目で選ばれました
7曲目
In The Sun 「太陽を浴びて」/ Joseph Arthur ジョセフ・アーサー(USA)
https://www.youtube.com/watch?v=Sx3fBN_FyiA
“リスナーズ・チョイス”だとやはり王道サウンド、驚きに欠けるのは仕方ありません
でも、なかなか渋くて味わいがあります
これもリアル・ワールドの多様性の表れです

8曲目
Release 「リリース」/ Afro Celt Sound System アフロ・ケルト・サウンド・システム(UK/アイルランド/セネガル)
https://www.youtube.com/watch?v=7LhIkAKJzs8&list=PLZjYGS_QeSHUJcbHVFSRgk5-VMi8MAZZp
リアル・ワールドで最も大きな成果を上げたのはこの人たちでしょうから、やはり外せません
いくら何でもこのハイブリッドは無茶だと思いましたが、成功させたのはさすがです

9曲目
The City and the Stars 「街と星」/ Spiro スパイロ(UK)
https://www.youtube.com/watch?v=e2V0z5Ke24E
この曲もよくオン・エアーされました
とても勢いがあって、心が躍ります
このヴィデオを見て再認識したことがあります
それは、演奏する姿が一番カッコイイのはヴァイオリニストだ!ということです

補遺
『リアル・ワールド 25」は、ライス・レコードからのイシューですが、ライス・レコードについての10年前の記事が出てきたので、それを転載しておきます

世界の大衆音楽 発信続け10周年 「ライス・レコード」
日本に紹介される機会の少ない世界の大衆音楽をCD で出している「ライス・レコード」が創立10周年を迎えた。98年に発足し、東南アジアから南米、アラブ、欧州までのマイナーな音楽の発掘を続けてきた。
主催する「オフィス・サンビーニャ」の田中勝則プロデューサーは元はラテンやアジア音楽の評論家。アジアの音楽を欧州に紹介するためにレーベルを「ライス」と名付け、英国にも「ライスUK」を作った。プロデュース作品や編集盤を制作する一方、欧州の民族音楽レーベルの日本での配給元にもなってきた。現在の取り扱いCD は1300点を超す。
発足した98年はワールドミュージックのブームが去り、大手レーベルがアジアやアフリカの音楽から手を引いた時期。
世界に多様な音楽があることを伝える道を絶やすまいと「火のない所に煙を立てようとしてきました」と田中プロデューサーは振り返る。
メジャーなアーティストのCD でも、選曲にはこだわる。昨年暮れに出したエディット・ピアフ「シャンソンの声」は国内盤に収録されることの少ない初期の名唱を中心にまとめ、普通の編集盤に必ず入っている「愛の讃歌」「ばら色の人生」はあえて外した。
3月に出したのは「マグレブ音楽紀行第1集 アラブ・アンダルース音楽歴史物語」。スペイン・アンダルシアの地でアラブ人がユダヤ人やベルベル人と共に育ててきた音楽を集めた。「宗教や人種を超えた共生の時代が育んだ音楽を通して、現在の世界の宗教対立はごく最近の異常な出来事なのだということを伝えたい」という。
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シャンソンの声


コメント(2) 
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コメント 2

sknys

「リアル・ワールド」の25周年記念盤が出ていたとは知りませんでした。
ヌスラットやパパ・ウェンバなどのアルバムは買いましたが、
ピーガブ経由の「ワールド・ミュージック」が鼻につくようになってからは、
ブラジルやアルゼンチンなどの音楽を輸入CDで聴くようになりました。

・今夜の1曲 Malamente(Sony Music 2018)Rosalia
https://www.youtube.com/watch?v=Rht7rBHuXW8
ロザリアちゃんのグラインド(腰回し)にキュン死にゃん^^;
by sknys (2019-01-08 21:28) 

モバサム41

sknysさん、いつもながらのお下品なコメントありがとうございます
ロザリアちゃんですか…他愛ないですね
それよりやっぱりシャキーラの「シー・ウルフ」でしょ
https://www.youtube.com/watch?v=booKP974B0k
ガガの「テレフォン ft. Beyoncé」もいつもながらぶっ飛んでます
https://www.youtube.com/watch?v=EVBsypHzF3U

by モバサム41 (2019-01-10 00:24) 

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