ジャン・サントゥイユ

4/15付朝日新聞からの転載です

動く文豪プルースト、セレブな人脈
映像確認、おしゃれが決め手

口ひげにコート姿の男は20世紀を代表する文豪だ――。大長編小説「失われた時を求めて」で知られるフランスの作家マルセル・プルースト（1871～1922）が動く映像が確認されたと、カナダの研究者が仏の雑誌に発表した。写真ではその姿が知られていたが、映像では初めてという。古典的名著の着想の一端を知ることができる貴重な資料となる。
映像は1904年11月、パリの教会であったプルーストの友人の結婚式を映したもの。35ミリフィルムに収められ、約1分10秒の無音で、パリ郊外の仏国立映画センターに保存されていた。カナダのラバル大学のジャンピエール・シロワトラアン教授（映画学）が、このフィルムに映る、新郎新婦らとともに教会の階段を足早に下りていく男性をプルーストと確認。今年2月、仏プルースト専門誌「ラルビュ・デチュードプルースティエンヌ」で、明らかにした。
決め手はファッション。男性招待客のほとんどが黒の正装で身を固めているのに対し、明るめの色のコートを羽織り、丸みを帯びた山高帽をかぶっている。
このひときわ目立つ服装はプルーストが着ていたものの特徴と合致することから、同教授は「外見上から見てほぼ間違いない」と話す。プルーストの手紙などからこの結婚式に参加していたことも裏付けられた。
また映像では、プルーストが貴族が通るじゅうたんを避けて歩く様子が見て取れる。「他人と自分は違うということを周囲に強調する彼のスタイルだ」と同教授。
当時33歳のプルーストは、英国風のダンディーなファッションスタイルなどで、社交界から注目を集めていた。自身は貴族ではないものの裕福な家の子息で、華やかな付き合いから得た人間関係をもとに自作の登場人物を生み出していったようだ。
この結婚式でプルーストの友人と結婚したのは、後年の小説「失われた時を求めて」で描かれる、社交界の中心人物シャルリュス男爵のモデルの一人の親族だという。仏紙は、プルーストがインスピレーションを得た人物たちを知ることができる史料と評価する専門家の見方を伝えている。


明るめの色のコートを着て階段を下りていくプルースト

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さて…
プルーストときたら、やっぱりこれをやるしかありません
（もうバレバレかもしれませんが）

池田理代子
「おにいさまへ…1」　中公文庫
「おにいさまへ…2」　中公文庫

一の宮蕗子　「はい、あなたが欲しがっていた『ジャン・サントゥイユ』の初版本…」
朝霞れい　「でも、これはとても大切なもの。あなたは絶対に手放したくないとおっしゃっていた…」

注1　一の宮蕗子は、通称「宮様」、私立（名門）青蘭学園高等部3年生、生徒会長にして特権階級社交クラブ・ソロリティ会長、おとりまきが大勢いらっしゃいます
注2　朝霞れいは、通称「花のサン・ジュスト様」、青蘭学園高等部2年生、実は一の宮蕗子の妹です
注3　『ジャン・サントゥイユ』は、プルーストが『失われた時を求めて』発表前に著した未完の小説

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今日の１曲
４回目ですが…やっぱりこれしかありません
Noi 「失われた時を求めて」/ Matia Bazar
https://www.youtube.com/watch?v=3gHQMng_6bQ

マティア・バザール　『メロー』　1987年

P.S.
「おにいさまへ…」の文庫本が見つからなくて…オークションで売りに出してしまったのかしらんと焦りましたが、やっとこさ出てきました
これと一緒に

萩尾望都　「恐るべき子どもたち」　小学館文庫

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デビュー50周年記念展開催ということで、お二人の対談も行われましたね

いえいえ、何も言いますまい（笑）
ただ…２ショット写真を撮られてしまうとは、とんだ災難でした