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THE WORLD OF ANNA SUI [ファッション]




7/19付朝日新聞からです

アナ・スイ 流行にとらわれず
紫に黒、チョウのモチーフでおなじみの米国ブランド、アナ・スイの歴史を振り返る展覧会が東京・六本木のテレビ朝日本社ビルで開かれている。これまでのコレクションで発表された約100点の服が、時系列ではなくテーマごとに集められている。トレンドにとらわれない「アナ・スイの世界」が確立されていることがよくわかる。

幅広い文化が融合 独創的なデザイン
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「パンク」

米デトロイトに生まれ、パーソンズ美術大で学んだアナ・スイ。30を超える国の約300店で服や化粧品が売られている。
本展では、1991年の最初のランウェーショーから2017年春夏までのコレクションを「スクールガール」「レトロ」など13のテーマごとに展示。ロックをはじめとする音楽や、19世紀末の英国の挿絵画家ビアズリーの作品など、幅広い文化の影響を受けて要素を組み合わせ、独創的なルックを生み出してきたことが示されている。
テーマの一つ「ノマド(遊牧民)」は、黒に赤、オレンジ、青、紫といった鮮やかな色の組み合わせや、細やかなビーズ刺(し)繍(しゅう)など、異国風の装いが印象的だ。「パンク」では、シルバーのライダースジャケットとスカートに、ポンポン付きの房がたれた民族調のニット帽を合わせている。自国の歴史を見つめる「アメリカーナ」では、フリンジのついたジャケットなどカウボーイ風だったり、ロゴ入りトップスにライン入り靴下のスポーティーなスタイルだったり。
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「フェアリーテイル」「ノマド」

こうしたデザインがどうやって生まれるのか、過程を垣間見ることができるコーナーもある。アナ・スイがアイデアを練るため、イラストや写真、生地見本などを集めたボードを会場で再現し、そこからイメージを膨らませて生み出された服も展示されている。
98年に日本で展開を始めた化粧品の数々も並ぶ。チョウやバラで彩られたパッケージデザインで高い人気を集めてきた。
8月26日まで。

「全てを私のワールドに変える」 アナ・スイ
来日したデザイナーのアナ・スイに、デザインの源や人気の化粧品について聞いた。
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私の両親は中国から来たけれど、欧州に住んでいたこともある。欧州の文化、人種のるつぼである米国の文化、たくさんの色々な文化を私は一身に受けてきた。オリエンタルなものにも感銘を受け、刺繍やチョウのモチーフなどのデザインに表れることはよくあると思う。
ファッションだから、もちろんトレンドは意識する。でも、全部自分のフィルターを通して「アナ・スイワールド」に変えてしまうところがある。
デザインする時は、色が最初のステップ。一番大事だと思う。どんな色の組み合わせが新しい感覚を生み出せるかを大事にしている。小さい頃から、他の女の子はみんなピンクが好きだったけど、私は紫が好きだった。今ではアナ・スイの色になっている。
化粧品を展開して20年、私が打ち出したものは日本市場のシンプルなパッケージとは全く違った。つややかな黒、チョウのモチーフなどデザインが凝っていたから、成功につながったのかなと思う。

13のテーマの中からアナ・スイのコメントをいくつか紹介します
Rock Star ロックスター
「私は根っからのロック・ガールだと思う」
ジャーナリストのヒラリー・アレグザンダーから「ファッションにおけるジャニス・ジョップリン」と呼ばれたアナ・スイは、ロックンロールへの情熱を昔からコレクションの礎にしてきた。ロックスターのための服をデザインするという当初の目的から、長年のミューズの1人である―アニタ・パレンバーグとの揺るぎない友情に至るまで、アナはロックなライフスタイルの美学をコレクションに絶えず注ぎ込んでいる。コレクションを制作する時はいつも、キース・リチャーズとアニタに似合うかどうかを考えるという。
グラニー・テイクス・ア・トリップなどのロンドンのブティック見られたテクスチャーと色彩とパターンは、アナ・スイのデザインに脈々と受け継がれ、その他のインスピレーションやテーマと共存している。こうした要素を紡ぎ合わせ、完全に現代的でありながら自身のロック感覚に忠実なものに仕立てる才能こそ、アナの真骨頂の一つである。

Punk パンク
「1994年春に初めてパンクのコレクションを制作した時には、ポジティブなものにしたかった。ニヒリズムというコンセプトは私にはないものだったし、未来がないなんて全然思えなかったから。一方でDIYには賛成できた。私もすべてを自分の手でずっと作ってきたと感じていた」
アナ・スイは、ファッションにおける永遠の楽観主義者であり続けている。パンクを引用するにあたっては、ニヒリズムや自己破壊的な要素ではなく、ムーブメントのスタイルと本質をとらえ、自分自身の体験と関連付けてパンクのエネルギーと負けん気の強さを作品で強調。デザイナーとして、英国を具現化する上でパンクの美的規範もきちんと認識している。アナが文字どおりの解釈でデザインをすることはまれであり、パンクがコレクションに登場する場合は独自のユニークな見解が添えられ、伝説的なフランス人インテリアデザイナー、マドレーヌ・カスタンの影響など、意外性のあるその他の要素が合わせられる。

Grunge グランジ
「まさに私の出番だった。グランジ・ミュージックがスタジアム・ロックにとってかわり、私がデザインした服がパワードドレスにとってかわった」
初めてのキャットウォークショーを発表してからデザインしてきたすべてのコレクションの中で、ファッションの歴史におけるアナ・スイの地位を確たるものにしたのは、1993年と94年のグランジコレクションだと言っていい。アナにとって・ワシントン州シアトルを中心とした音楽シーンは1980年代末から90年代初頭の若者文化におけるメジャーな勢力だった。グランジスタイルに見られるレイヤリングとミキシングは、デザイナーの手法に多大な効果を及ぼし、グランジシーンの理想主義に敏感に反応したアナの才能により、90年代で最も影響力のあるルックのいくつかが生み出された。
「今にして思えば、他のどのコレクションと比べても、私のキャリアでこの時ほど自分の過去と現在が融合した瞬間はなかったのではと思う。しつこいくらいリサーチをした要素を丹念に縫い合わせたタペストリーのような他のコレクションも、大切に想っているけれど。グランジコレクションは、考えたというより『感じた』ものだった」

Androgyny アンドロジニー
「……最高のデザイナーは、性別の間にある影の世界にこそ、最も記憶に残るストーリーであることいつも理解している」
アナ・スイのファッションには、アンドロジニー(両性具有)の謎めいた雰囲気がよく存在する。1993年以降は、ウィメンズと合わせて小規模なメンズコレクションを発表。アンドロジニーの概念を模索した最も顕著な例である1993年のパンクコレクションでは、男女のモデル両方がおそろいのベビードール・ドレスを着てキャットウォークに送り出された。ニルヴァーナのカート・コバーンのようなミュージシャンたちのジェンダーの流動性に刺激されたルックだ。アナの作品では、ザ・ローリング・ストーンズの写真や映画に見られる60年代の若い男性の繊細かつ両性具有的な美しさにもスポットを当てている。アナのデザインで男性は女性らしさを帯び、キャットウォークショーに登場する女性たちはテイラードスーツをまとって少年のような魅力を放ち、ピンストライプをまとったギャングスターの威圧感を醸し出す。

実は、過去記事「Desperate Romantics」で紹介した、2014年春夏コレクションのドレス(「グィネヴィア妃の正装」と勝手に呼んでいます)を目当てに出かけたのですが…
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残念ながら、それを「ビクトリアン」のコーナーで見つけることはできず…
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でも、その代わり…
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片隅(「レトロ」のコーナーの隣)にビアズリーのサロメの祭壇を見つけて狂喜乱舞!
けやき坂まで出かけた元が取れました(入場料無料だったけど…笑)

今日の1曲
前回に続き、「花」第2段です
In Bloom 「イン・ブルーム」/ Nirvana
https://www.youtube.com/watch?v=PbgKEjNBHqM
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ニルヴァーナ・シングル・ボックス
BOX SETシリーズというのをかつてやっていましたが、 今となってはVol.いくつまで行ったのか不明です
後で確認しておきます

p.s.
確認しました(笑)

BOX SET シリーズ
Vol.1 ケイト・ブッシュ・ボックス
ケイト・ブッシュ “This Woman's Work”
Vol.2 コクトー・ツインズ / シングル・コレクション
コクトー・ツインズ “Cocteau Twins Box”
Vol.3 エレクトリック・ライト・オーケストラ / アフターグロウ~ELOアンソロジー
ELO “Afterglow”
Vol.4 エレクトリック・ライト・オーケストラ / フラッシュバック
ELO “Flashback”
Vol.5 ブリジット・バルドー / イニシャルB.B.
Initiales B.B.
Vol.6 デペッシュ・モード / X1
Vol.7 デペッシュ・モード / X2
デペッシュ・モード “X1” & “X2”
Vol.8 アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン / 対建築戦略
あいんしゅてゅるつぇんで・のいばうてん”
Vol.9 モータウン・サウンド・ヒストリー シングル・コレクション1959-1971
Vol.10 モータウン・サウンド・ヒストリー2 シングル・コレクション1972-1993
Vol.11 エアロスミス / パンドラの箱
Vol.12 ジャーニー / TIME3~永遠への旅立ち(1975~1992)
Vol.13 カンサス / 伝承
Vol.14 チープ・トリック / THE GREATEST HITS
Vol.15 ビー・ジーズ / ゴールデン・ストーリー
Vol.16 エルトン・ジョン / トゥ・ビー・コンティニュード…
Vol.17 歌の贈りもの ザ・バリー・マニロウ・ボックス・セット
Vol.18 ドアーズ・ボックス・セット
Vol.19 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ / プレイバックBOX
Vol.20 リンダ・ロンシュタット・ボックス・セット
Vol.21 イーグルス・ヒストリーBOX 1972~1999
Vol.22 アバ・ボックス~サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
Vol.23 ムーディー・ブルース / タイム・トラヴェラー
Vol.24 メッセージ・イン・ア・ボックス~ポリス・ヒストリー~
Vol.25 クラウズ・イン・マイ・コーヒー~ザ・ベリー・ベスト・オブ・カーリー・サイモン
Vol.26 フリートウッド・マック / 25イヤーズ-ザ・チェイン
Vol.27 ヴァージン・コレクションズ 1973~1987
Vol.28 ニルヴァーナ・ボックス~ウィズ・ザ・ライツ・アウト
年末在庫一掃大セール
Vol.29 ドアーズ / シングルス・ボックス
今夜は二度愛して
Vol.30 Tears For Fears / Songs from the Big Chair 30th Anniversary Edition
Songs From The Big Chair 30th Anniversary Edition

番外編
その1 ピンク・フロイド / 夜明けの口笛吹き 40周年記念盤
その2 ブルース・スプリングスティーン / 明日なき暴走 30th Anniversary Edition
拝啓EMIミュージック殿
その3 U2 / ヨシュア・トゥリー~スーパー・デラックス・エディション
2007年年間チャート
その4 アート・オブ・ノイズ / 神よ、私の身体に何を…
神よ、私の身体に何を…
その5 サラヴァの10年 紙ジャケット仕様
戦国SARAVAH
その6 ディケイド・イン・ザ・サン:ザ・ベスト・オブ・ステレオフォニックス~デラックス・エディション
恐竜2009
その7 ザ・ビートルズ BOX
THE BEATLES by MEN'S BIGI
その8 ポール・マッカートニー&ウィングス / バンド・オン・ザ・ラン <スーパー・デラックス・エディション>
バンドは荒野をめざす
その9 APPLE BOX
不和の林檎2
その10 ベスト・オブ・ヴァージン・レコード
ベスト・オブ・ヴァージン・レコード

従って、今回のニルヴァーナ・シングル・ボックスは、BOX SET シリーズのVol.31となります


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