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ハリス・アレクシーウ国内盤 [ミュージック]




ギリシアの名花ハリス・アレクシーウ、久しぶりの国内盤(日本盤)です
もう感激のあまり涙でPC画面がよく見えません(…見えてるけど)
以前、マールタ・シェベスチェーンの国内盤が21世紀になってから出てねぇぞ~と激怒したことがありますが、考えてみたらこの人も国内では1995年発売の『ネフェリス通りにて』からずっとご無沙汰…なんと13年ぶりの再登場ではありませんか!

今回出たのは、本国ギリシアでは2006年発表の『酸っぱいチェリーと苦いオレンジ』、そして2004年発表のベスト盤の2作品
潤沢な財源を確保して両方ともゲット…と行きたかったのですが、いきなり紙ジャケ仕様で価格設定高め、購入できるのは片方だけってことになり、何の躊躇もなくベスト盤の方を選ばせてもらいました(笑)
なお、今年4月発売で、購入したのは7月、記事にしたのは9月ってことになりますが…まあ、いつものことなので、ツッコミは入れず、悠久の時の流れを感じてみてください(笑)

ハリス・アレクシーウ/アンソロジー (紙ジャケット仕様)
PIC00001-20.JPG
収録曲
1-1 太陽はいつも昇る
1-2 愛は眩暈
1-3 何て夜なの
1-4 孤独な夜
1-5 ネフェリのタンゴ
1-6 アリストテレス通り
1-7 コンサート
1-8 フロアー
1-9 私の中の他人
1-10 イファゲニアのバラード
1-11 エレーニ
1-12 祈りをこめて
1-13 小さな紫色の扇子
1-14 タンゴへ
1-15 願いよ叶え
1-16 迷えるフラメンコ
1-17 カレリア
1-18 通り過ぎてゆく男たち
1-19 何を見てもあなたを想い出す

2-1 お手柔らかに
2-2 フォースフォロのダンス
2-3 世界中の日曜日が
2-4 私は生まれ変わる
2-5 今夜は飲みたい
2-6 たとえ愛が無くなっても
2-7 夜明けの友
2-8 私は行く
2-9 夜は謎めいて
2-10 ロック・バラード
2-11 もし神様がいるのなら
2-12 夜明け
2-13 波
2-14 愛のうた
2-15 兵士
2-16 愛すべき人
2-17 女と酒
2-18 だまされないわ
2-19 嫉妬
2-20 遺す言葉
2-21 もう愛していないのね

1975年のソロ・デビューから2004年まで、30年に及ぶ(ほぼ)全キャリアの中からセレクトされたベスト・オブ・ベスト
CD2枚組で全40曲とかなりのヴォリューム、しかも1曲1曲に込められた情念の濃さは相当のもの、立ち向かうのには相当の覚悟が必要…と思っていたら、途中で詰まることなくサラッと聞けちゃいました
彼女のヴォーカルには「癖」がないし、民族音楽特有の「臭み」もまとわりついていないから…まあ、そこが口の悪い連中から「優等生タイプで今一つ物足りない」と言われてしまう所以でもあるのですが…
でも、やはり掛け値なしの名曲揃い、一家に一枚必需品のコレクションです

なお、ハリス・アレクシーウのベスト盤というと、1994年にオルター・ポップから出た日本編集盤(中村とうよう選曲)『ベスト・オブ・ハリス・アレクシーウ』がありますが、重複するのは3曲のみ(1-2、1-10、2-12)、ですからすでにオルター・ポップ盤をお持ちの方も「買い」です
ついでなんで言っておくと、日本発売された『祈りをこめて』(1992年)からは4曲(1-7、1-12、1-16、1-17)、『永遠の思い』(1994年)からは1曲(2-9)、『ネフェリス通りにて』(1995年)からは2曲(1-4、1-18)のセレクト
また、各CD冒頭の曲(1-1、2-1)が(2004年時点での)新曲となります

ここで今日の3曲
まず1曲目は
Hagapi Ine Zali 「愛は眩暈」/ Haris Alexiou
両方のベスト盤に収められた3曲のうちの1曲、つまりは、ハリス・アレクシーウの代表曲ということになります(1986年作品)
タイトルが秀逸です(笑)
http://jp.youtube.com/watch?v=UPEIgyBI5aA

2曲目
To Tango Tis Nefelis「ネフェリのタンゴ」/ Haris Alexiou
1996年作品で『ネフェリス通りにて』の次のアルバムに収録
こんな名曲が収められていたのに、日本発売打切りとは信じられません
http://jp.youtube.com/watch?v=a9dIWOYmtcQ

3曲目
Panta O Ilios Tha Vgeni 「太陽はいつも昇る」/ Haris Alexiou
2曲の新曲のうちの1曲で、『アンソロジー』の冒頭を飾ります(2004年作品)
気合の入った名曲で、いまだに彼女が健在であることがわかってうれしくなります
http://jp.youtube.com/watch?v=-_gqKLikPzQ

国内盤CDは、なかなかお洒落に仕上がりましたが…
SN3D0002.JPG
やはり、いきなり紙ジャケ仕様というのは違和感あり(プラ・ケースでいいから価格を下げて欲しかった…)

なお、今回のハリス・アレクシーウ作品はインディーズ系のビーンズ・レコード(アオラ・コーポレーション)からの発売です
http://www.ahora-tyo.com/top/index.php
ワールド・ミュージック復興のため全面的に応援いたします

そうそう、ワールド・ミュージックを支えるインディーズ系ときたら、ライス・レコードの存在も忘れてはいけません
https://www.sambinha.com/e-commex/cgi-bin/ex_index.cgi
創設10周年だそうで、心よりおめでとうと言わせていただきます
10年前といえば、エスニック・ブームが消え去り、大手レーベルが販売から撤退したワールド・ミュージック暗黒時代の始まりの時期でした
そんな逆境にもかかわらず、音楽の多様性を伝える道を絶やしてはいけないと孤軍奮闘してもらった、ホントに頭が下がります
そんなライスからは、アラブの歌姫ナターシャ・アトラスの新作『アナ・ヒナ』が5月に発売されたということで…こちらもなんと11年ぶりの国内盤復活となりました、めでたしめでたしです

さて、ハリス・アレクシーウの『アンソロジー』に話を戻して…
私には意外な選曲だったのが1-18の「通り過ぎてゆく男たち」
これって絶叫型シャンソン歌手パトリシア・カースのヒット曲でしたよね
どうもハリス・アレクシーウにはしっくり来ないのですが

…ってことで、今日の最後の1曲
Les Hommes Qui Passent 「通り過ぎてゆく男たち」/Patricia Kaas
↓けっこうドキッとする動画です(笑)
http://jp.youtube.com/watch?v=ycekLtDDGnc

PIC00002.jpg
セーヌ・ドゥ・ヴィ―人生のシーン―


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コメント 2

Nelson

ハリス・アレクシーウ・・・長らく忘れていました。彼女については20年くらい前から知っていましたが、まだインターネットも無い時代でなかなか情報が手に入りませんでした。最近でこそ大手CDショップでワールドミュージックのカテゴリーで英語圏以外の作品も入手できるタイトルも増えてきましたが
当時は東京神保町あたりにある珍しい国の専門店で入手してましたね。
あと今でも現存しているかは知りませんが通販専門のコタサウンズが珍しい音をカタログ化していて様々な国の優れた音楽を知ることができました。タイトルは忘れたけどイタリア人だったかの男性とのデュエット・アルバムなんか好きでした。数年前のアテネ・オリンピックの閉会式で歌う姿を見たのは嬉しかったなぁ。ポーランドのエヴァ・デマルチクはご存知ですか?昔は新星堂なんかもこだわりのようなものを持ってエヴァとか様々な良い音を供給していてくれたんですけどね。
by Nelson (2009-03-10 15:02) 

モバサム41

Nelsonさん、コメントありがとうございます。
アテネ・オリンピックのハリスは、見逃してしまったので非常に残念です。
エヴァ・エヴァ・デマルチクはあいにく知りませんが、新星堂(オーマガトキ)からは通好みのアーティストが色々出てましたね。
結構、(灯台下暗し?で)ヤドランカなんかが新鮮でした。
最近、サラヴァ(レーベル)のコンピも出ましたね。
by モバサム41 (2009-03-12 07:29) 

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