プチット・マドレーヌ [ブック]
GWは優雅に読書三昧
紅茶にお菓子でもたしなみながら…
とも思ったのですが、結局企みを果たすことはできませんでした
残務処理に追われ…
失われた時を求めて フランスコミック版
第1巻 コンブレー
世界文学史上不朽の名作『失われた時を求めて』
あまりにも有名なプルーストの大長編小説を完全コミック化!
古典の冒涜か?
名作の新解釈か?
新しい読書体験への招待か?
フランス本国でも評価の分かれた問題作!
待望の日本語版、遂に登場!
第2巻 花咲く乙女たちのかげに1 海辺への旅
読者からの圧倒的支持に応えて贈る新しい読書体験、第2弾刊行!
…「待望の」や「圧倒的支持」という部分には笑ってしまいますが、快挙であることは間違いないです
では、ちょっとだけ覗き見しておきましょう
「おや! マドレーヌ?」
「そうよ、ニコラがケーキ屋まで行ってきたの」
…甘い快感に貫かれていた。
たとえようのない、原因不明の快感だ。
この力強い喜びはいったいどこから来たのだろう?
お茶とマドレーヌの味が関係あるのは分かるが、それを完全にこえている。
同じ性質のはずがない。
私の求める真実は、確かに、味ではなく、私のなかにある。
私のなかで目覚めたのだ…
10回でもやり直さねばならない…
そうだ、私の奥でうごめくのはイメージに違いない。
目で見た思い出だ。
“…もうすぐミサの時間よ…”
“…こんにちは、レオニー叔母さん…”
それが味と結びつき、味を追いかけて、私のところに来ようとしている。
この思い出、この昔の瞬間は、私のはっきりした意識の表面まで浮かんでくれるだろうか…
すると突然、思い出が現れた。
“…こんにちは、レオニー叔母さん…”
この味は、マドレーヌのかけらの味だ。
日曜の朝コンブレーで、レオニー叔母さんが、紅茶か菩提樹の煎じ茶にひたしてから出してくれたマドレーヌ…
「こんにちは、レオニー叔母さん!」
…日本人が水を入れた瀬戸物の鉢に小さな紙きれをひたす遊びと同じだ。
紙きれは、最初は形が分からないが、水につかるとすぐに、広がり、よじれ、色づき、それぞれに分かれて、手ごたえのある、まぎれもない、花や、家や、人になる。
それと同じく、いま、うちの庭やスワン氏の庭園のすべての花、ヴィヴォーヌ川の睡蓮、善良な村人と彼らの小さな家、教会、そしてコンブレー全体とその周辺、それらがしっかりと形をとって、町も、庭も、すべてが、私の一杯のお茶から出てきたのだ。
今日の1曲
3回目ですが…
でも、やっぱりこれしかありません
Noi 「失われた時を求めて」/ Matia Bazar
http://www.youtube.com/watch?v=X2urgcnWWZs
マティア・バザール『メロー』
おまけ
ドイツのテクノ・ユニット、スクーターの'Ti Sento'、元ネタはもちろんマティア・バザール(邦題は「失われた島」)
featuring アントネッラ(マティア・バザールのヴォーカル)でオペラ歌手として登場です
http://www.youtube.com/watch?v=y5B1D4xol_0&ob=av2e
おまけのおまけ
同じくスクーターの'C'est Bleu'、邦題は「恋はみずいろ」
こちらは、featuring ヴィッキーで冒頭から歌いまくります
http://www.youtube.com/watch?v=eJkbKXTjNrA
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