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灰とダイアモンド [ミュージック]




ニューロマ界一の「貴公子」ときたら、
ヴィジュアル自慢の方々ばかりなので、候補者は多数現れるかと思いますが、
私にとっては、ヴィサージのスティーヴ・ストレンジ
なんかでは断じてなくて(笑)
この人!

ザイン・グリフ
zg'.jpg
灰とダイアモンド 紙ジャケット仕様
麗人にして才人、“新時代のセンチメンタリスト”ザイン・グリフが放つ華麗なるデビュー作。

ついに、待望の紙ジャケット化…
というよりも、まさかのアンビリーバボー、これが国内版CDやっとこさの初登場となりました
こんな大事件だというのに、発売から1年以上も経った今頃記事にするなんて何ごとよ?と非難の声がどこからともなく聞こえてきそうなので、あらかじめ弁解しておきますが、それは仕方がないんです(笑)
今やCDの購入資金も底を尽き、HMVで(発売日から半年ないしは1年経過後)まとめ買いのディスカウントになるのを待ち、さらにおまけでクーポン還元も(購入価格の10%から20%)付くタイミングを伺っていたら、ついにここまでずれこんで…2012年10月発売が昨年末にやっと購入、そして2014年の正月にこうして間の抜けた記事リリースとなってしまったというわけです

なお、恥を晒しておくと…
私が、ザイン・グリフを「貴公子」No.1としたのは、「ベルばら」のフェルゼン伯爵や「ベニスに死す」のタジオを先例として、私の脳内に「貴公子」=北欧出身者という短絡的等式が成立していたからですが、今回のCDの解説を読んで唖然…
ザイン・グリフは、デンマーク人の血を引いてはいるものの、実は、ニュージーランド出身だそうで…
中に「ザ・スカンジネイヴィアン」(=スカンジナヴィア人)という曲が収められているからなのか、もう今となっては私の勘違いの原因は釈然としないので、笑ってごまかすしかない、ハハハ…と多少錯乱していますが、とにかく、このCD、私の誤解を30年ぶりに解いてくれた、それだけ価値の高いものです

さて、中身の方は…
収録曲は粒ぞろいのレベル、特に出だしの3曲は完璧に近い
まずは、オープニング
Tonight 「トゥナイト」
http://www.youtube.com/watch?v=i_DIwH12MWY
zg1'.jpg
暗黒パンク・タイフーンが去った後の、希望に満ちた夜明けの訪れを告げるかのようなマニフェスト・ソング
80年代特有のキャッチーでチープなサウンド、でも、とても勢いがある
ヴォーカルも適度に粘ってます

続いて、
Run 「ラン」
http://www.youtube.com/watch?v=YJSBrdNVKjs
「トゥナイト」の続編のような曲ですが、ヴォーカルがやや異なる?
これは、まるでボウイ様のヴォーカルをなぞってる?
ルックスからデヴィッド・ボウイの亜流とみなされたザイン・グリフですが(プロデューサーが同じトニー・ヴィスコンティということもあるのでしょう)、彼自身はむしろ開き直って楽しんでいるかのような気がします
このアルバムのレコーディング後、ヴィスコンティの縁でボウイの「スケアリー・モンスターズ」のセッションに参加、見事オリジナルとのご対面を果たしたとのことです

そして、次のアルバムのタイトル・ナンバーが、今日の1曲
Ashes And Diamonds 「灰とダイアモンド」/ Zaine Griff
http://www.youtube.com/watch?v=2IRdSVypU0U
gz'.jpg
とってもブリリアントな名曲
タイプは異なるかもしれませんが、ロキシー・ミュジックの"More Than This"「夜に抱かれて」にもどこか通じるような…
上記YouTubeの動画でもわかるように、タキシードが似合うというのが、「貴公子」のもう一つの絶対必要条件です

次、もう一回ザイン・グリフで行く予定です


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コメント 4

sknys

ヴィジュアル系の自己陶酔型ヴォーカル(ボウイ〜シルヴィアン)は
苦手だなぁ。
自己嫌悪型ヴォーカル(ヴァーライン〜バーン)は好きなんですが^^;

買いそびれていたRip Rig+Panicのリマスター盤(3枚)を
年末に入手しました。
輸入盤ならばHMVの3点買いが安いけれど、
モバサムさんは紙ジャケ仕様の国内盤ですよね^^
http://www.amazon.co.jp/dp/B00C5525J2
by sknys (2014-01-04 01:08) 

モバサム41

sknysさん、コメントありがとうございます
sknysさんは、美形が苦手だったんですか?
私は、自分となんとなく親近感感じちゃうので大好きです(笑)
by モバサム41 (2014-01-13 22:45) 

sknys

美しい自分が好きという自己陶酔型人間や
ネコが好きな自分が好きという自己愛過剰な女が嫌い。
「自分が可愛いと知った生き物は、すぐに可愛くなくなる‥‥」と
バロウズ爺さんも書いています。

『リップ・リグ&パニック』国内盤CD紙ジャケ仕様3タイトルが「第16回 2013年紙ジャケ大賞グランプリ」を受賞しました^^
http://blog-ia-rock.diskunion.net/Entry/536/
by sknys (2014-02-04 23:45) 

モバサム41

自分が可愛いと自覚している女性と自覚していない女性、
自分が可愛くないと自覚している女性と自覚していない女性、
四分類して語っていたのは、インテリ源ちゃんでしたっけ?
でも、これって二つは実在しないので、二分類なんですよね。
まあ、どうでもいいことですが。
バロウズの言葉は、裏返すと「自分が可愛くないと知った生き物は、すぐに可愛くなる‥‥」となるのでしょうか?
by モバサム41 (2014-02-17 01:01) 

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