真田丸

大河ドラマはとっくに終了したのに、なんで今頃？…というバッド・タイミングな記事ですが、結局、このドラマは一度も見なかったので（笑）、私には何も語りようがありません
ただ、ブームになったおかげで便乗本が山のように出て、そのうち何冊か入手したので、それをここで紹介しておきます

まずは、新書から（３冊とも珍しく読みました）

渡邊大門　「真田幸村と真田丸の真実 徳川家康が恐れた名将」　 光文社新書
主演・堺雅人、脚本・三谷幸喜。2016年の大河ドラマ『真田丸』が早くも話題だ。
これまでにもNHKの人形劇「真田十勇士」や、井上靖『真田軍記』、池波正太郎『真田太平記』などの作品で、真田幸村（信繁）は英雄として描かれてきた。
“非正規"の一牢人にすぎない幸村が、さまざまな秘策で天下人・徳川家康を窮地に陥れる――その痛快無比な物語に我々は魅了されてきた。
だが、それは「史実」なのだろうか？　多くの逸話・伝説が残る幸村像を、気鋭の歴史作家が新しく塗り替える！ 大河ドラマの副読本にして最高の解説書。


丸島和洋　「真田四代と信繁」　 平凡社新書
従属、調略、寝返り――すべては生き残るために。
大河ドラマ『真田丸』の時代考証者が描ききる！
波乱に満ちた真田氏100年のあゆみ。
信濃国小県郡真田郷を本拠とする真田氏は、武田、上杉、北条、織田、徳川など並みいる大大名らに囲まれつつも、 幾多の難局を乗り切り、ついには近世大名として家を守りとおした。したたかに、実直に生きのびた武家100年の歩みは、お家生き残りの物語であった。
「表裏比興者」昌幸、「日本一の兵」信繁（幸村）をはじめ、16～17世紀、戦国期に活躍した真田氏歴代の歩み。


山村竜也　「真田幸村と十勇士　猿飛佐助／霧隠才蔵／三好清海入道／三好為三入道／由利鎌之助／穴山小助／海野六郎／望月六郎／筧十蔵／根津甚八」　 幻冬舎新書
戦国史上最強の戦術家と、武勇と忠義の異能集団の正体。
天才的な軍略家でありながら、大坂の陣で散った真田幸村（信繁）。その神出鬼没な戦いぶりと散り際の見事さから、幸村は没後すぐに、江戸庶民の間で人気を博した。その魅力は、軍記物語という形で語り継がれ、後に「真田十勇士」という“架空のヒーロー"の誕生に結実する。幸村という戦国武将はなぜ、これほどまでに日本人に愛されるのか。その智謀と流転に満ちた人生を紐解きながら、猿飛佐助、霧隠才蔵ら十勇士の活躍とその誕生秘話を列伝形式で書き下ろす、画期的な書。

新書というのは、基本的には教養本だと思うので、真田関連の本が出ること自体ちょっと驚きでした
上記３冊の中で学術的に一番しっかりしているのは「真田四代と信繁」ですが、私はリアリティよりも虚構重視というスタンスなので、「真田幸村と十勇士」を一押ししておきます
十勇士の名前をすべて書き込んだ異様に長いタイトルは、筆者の意地の表れでしょう

ムックもいろいろ出ましたが、購入したのはこちらの３冊
やはりフィクション重視で、真田十勇士に大きくスポットを当てているものを、というのが選択の基準になりました

「真田丸　真田三代戦国実記」　晋遊舎ムック

掲載されていた三勇士の切り絵（by ゆざわや）もどうぞ

左から、猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道


「真田大全　十勇士と最強真田家臣団」　 英和MOOK

こちらも切り絵（by 百鬼丸）の三勇士です

猿飛佐助、霧隠才蔵


三好清海入道


「文藝別冊　真田幸村と十勇士」　 KAWADE夢ムック

こちらはデータ本として貴重です
真田もの小説ベスト10として挙げられているのは、
①村山知義　『忍びの者』
②司馬遼太郎　『風神の門』
③柴田錬三郎　〈芝錬立川文庫〉シリーズ
④五味康祐　『真田残党奔る』
⑤中田耕二　『異聞猿飛佐助』
⑥池波正太郎　『真田太平記』
⑦東郷隆　『おれは清海入道』
⑧荒山徹　『魔風海峡』
⑨火坂雅志　『真田三代』
⑩犬飼六岐　『佐助を討て』
です

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