失われたシングル･ヴァージョンを求めて Take1

今回はマニアックなお話…

お気に入りの曲は、ヴァージョン違いがあればすべてそろえたいと思うのが人情(?)ですよね
で、私の場合、特にこだわりがあるのは、シングル･ヴァージョンなんです
大昔、洋楽の情報源としていたのは、もちろんラジオでしたが、ざっとこんな手順を踏んでおりました

まずは、FENやラジオ関東(現･ラジオ日本)の｢TOP 40｣で情報の仕入れ
それから、NHK-FMで日曜夕方6時からやってた｢リクエストコーナー｣でエアチェック(←死語?)
で、特に気に入ったものはアルバム(アナログ盤)の購入
(以上、アルバム購入までの｢勝利の｣方程式)

ところが、いざLP買ってみると、｢あれっ? 違うんじゃないの?｣ってのがけっこうあるんですよ
それが、シングル･ヴァージョンの存在に気づいた、一番最初でした
(昔はシングルEditの表示などまったくありませんでした、ま、おおらかな時代でした)
なんでも、少しでもラジオでのオンエアー率を高めるために、オリジナルを短くカットした
中には、ラジオのDJがアーティストの承諾など得ずに勝手にテープ編集、それが大ヒットしちゃう、というのもあったそうです

アーティスト側からすると、シングル･ヴァージョンというのは鬼子のようなもので、忘れたい存在なのかもしれません
ところが、リスナーの私からすると、聞きなじんでいたのはシングル･ヴァージョンの方で、むしろ、こちらこそがオリジナルの本物なんです
で、そんな私がひそかに心に抱いた野望は、
TOP 40にチャート・インした全曲のシングル･ヴァージョンを完全制覇する…
ま、それはどう考えても無理なので、せめて自分のお気に入りだけは、コレクトする…

でも、昔のシングル盤を中古で探すのはメンドーだし…
しかも、国内盤シングルだとアルバム･ヴァージョンと変わらなかったりすることもあるそうだし…

幸い、CD時代になってから、余った時間を埋めるためのオマケ、ボーナス・トラックとして再登場するケースも増えてきました
ま、CDだけに限定して、気長に集めていくことにしています

ところで、シングル･ヴァージョンには、いくつかのパターンがあります
オリジナルとは別テイクのもの、同じテイクで短縮したもの、さらに、短縮のしかたもいろいろ
そんな中で今回紹介するのは、これです

Dream On｢ドリーム・オン｣/Aerosmith
オリジナルは4:25ですが、シングルは3:25
DJが勝手にテープ編集、切り刻んで、イントロの印象がかなり違います
私には、むしろこちらが自然で、アルバム･ヴァージョンはミョーに間延びして聞こえます
期待してたんですが、BOX SET｢パンドラの箱｣にも収録されず
いまだにゲットできておりません
野獣生誕(紙ｼﾞｬｹｯﾄ仕様) [LIMITED EDITION]/ｴｱﾛｽﾐｽ

最近は、シングル盤が売れなくなって、シングル･カット自体しなくなったという話を聞きますが…
う～ん、なんかさびしいな～

コメント 4

「シングル盤を大切に！」って賛成！
やっぱりAT40とかの世代だからかな？
お小遣いの中からそんなにアルバムばかり買えなかったし..。
by Kayo (2005-05-30 22:16) 

やっぱりシングル盤ですよね。
最近の、音楽をダウンロードってのは、どうもなじめない。
by モバサム41 (2005-05-31 01:08) 

TBありがとうございます。
＞いざLP買ってみると、｢あれっ? 違うんじゃないの?｣
僕にとって、そんな曲あったかなあ･･･と、3日間（笑）考えましたが、挙げるとすれば、スタイルカウンシルの「My Ever Changing Moods」でしょうかね。
アルバム「カフェブリュ」のピアノ弾き語りバージョンも味がありますが、当時は少し納得いかなかったように記憶してます。
by グランテスタ (2005-06-02 00:57) 

スタカンのMy Ever Changing Moodsは、LPヴァージョンだと5:41ですが、シングル･ヴァージョンだと4:02ですね。単純に短くしただけだと、気づかないものもあるかもしれません。
by モバサム41 (2005-06-02 01:30)