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愛と青春のトルバトゥール [アニメ・コミック]




かつてこんな企画をやっていました

そっくりさんシリーズ
その1 「ストップ!! ひばりくん!」の本田拓人 → デヴィッド・シルヴィアン
その2 「北斗の拳」の泰山天狼拳リュウガ → デヴィッド・ボウイ
その3 「江口寿史's なんとかなるでショ!」のトーマス兄弟 → フレディ・マーキュリー
その4 「北斗の拳」の南斗紅鶴拳ユダ → マドンナ 

あんまり似てないとか、単にキャラの元ネタを指摘してるだけとか、なかなかの評判を得ましたが、調子に乗って、だんだんマニアックな世界に陥り…

番外編 バイオ怪獣ビオランテ 花獣形態 → 「レッド・ローズ・スピードウェイ」のポール・マッカトニー
番外編 「北斗の拳」の名もなき修羅 → アート・オブ・ノイズのジャケット

いつしか消えてしまいました(笑)
で、久々に復活させる訳ですが…今回は、ちょっと自信があります
というのも、実は、私の発案ではなく、すでにファンの間で元ネタとして公認済みのようですから(笑)
ただ心配なのは、元ネタと指摘されても、今の人はその存在を知らないじゃないかしらん…ということで、敢えてここに紹介しておきます

ドンキホーテ・ドフラミンゴ(天夜叉)
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王下七武海の一人。ドレスローザ国王。「ジョーカー」の異名を持つ闇の仲買人(ブローカー)。「力が全て」「勝者だけが正義」という考えを持ち、本物の海賊しか生き残れない「新時代」を提唱している。元懸賞金3億4000万ベリー。

身長305cm…って、まるでマンガのようなキャラです(笑)
で、金髪にサングラス、フラミンゴのようなピンク色の羽毛をまとったド派手な人の元ネタとして指摘されているのが、この人
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ミッシェル・ポルナレフ
フレンチ・ポップスのスーパースターですね
日本でも大人気で「シェリーに口づけ」と「愛の休日」の2大ヒットは、ともにオリコンのシングル・チャート6位まで上昇しました
…と言っても、やはり今となっては知らない人の方が多かろうということで、「絶滅寸前希少品種の保護」を使命とする当ブログですから、以下、レコード・コレクターズ2012年11月号「洋楽マン列伝No.31」からポルナレフを担当したCBSソニーの高久光雄氏のインタビューを引用しておきます

コロンビアで洋楽制作をやっていた時にCBSソニーの金井浩部長が、僕がコロンビアにいると邪魔だから、CBSにとっちゃえと考えて声をかけてきた。スカウトですね。大賀典雄社長との面接で「ミッシェル・ポルナレフをやらせてほしい」と条件を出した。僕は学生時代からポルナレフが好きだったんです。ソルボンヌ大学に1年間留学していたいとこが買ってきたEP盤の中にポルナレフがあって、聞いたら鳥肌が立ったんですね。「これはすごい! どこにもない音楽だ」と。だからやりたかった。ポルナレフはフランスのディスクAZってレーベルでしたが、海外の販売権はCBSに売っていたらしいんですね。で、僕はそれをやらせてもらうことをCBSソニーに入る時の条件にした。金井さんはフレンチ・ポップスが金の鉱脈だと気がついてた。ただ、やれる人間が創立間もないソニーの社内にはいない。高久を入れるしかないっていう。チャート好きなやつは無理ですよ。この手のジャンルは。うん。
僕はポルナレフに「ロックとロマンの出会い」ってコピーをつけた。「相反するものをこの人は持ってるんですよ」と。そして各社とフレンチ・ポップス・キャンペーンをやりました。フィリップスのミッシェル・サルドゥ、キングのミッシェル・デルペッシュと合わせて「3大ミッシェル」(笑)。でも結果はポルナレフの一人勝ちでしたね。ポルナレフは音楽的にずば抜けてた。ワン・アンド・オンリー。
他社がなぜ売れないのかっていうと、担当ディレクターがフランス語ができるからなんですよ。歌詞がいいとか、そんなことばっかり言ってて、売るための工夫をしてない。僕はフランス語はわからないから、歌詞を全部直訳してから意訳して邦題をつけた。わからない人間が聞いても感じる何かを作った。毎日ヘッドフォンで聞いてて、あるとき歌詞の中の「チュッ」がキスの音に聞こえたから、タイトルは「シェリーに口づけ」にしたんです。

――当時、ヨーロッパでの人気はどうだったんですか。
全部知らないんです。いとこは向こうである程度売れてるものを買ってきてくれたんですけど。でもシングルは各国語ヴァージョンが出てましたね。

――日本語ヴァージョンは?
作ってません。むしろ何もしないで帰ってくれみたいな(笑)。この人が来日するともう大騒ぎなんですよ。「東京は空気が悪いから酸素ボンベを用意しろ」とか言うから、洋楽課長がどっかから酸素ボンベ探してくるわけ。食事は料理をテーブルいっぱいにオーダーして、三つぐらいに口をつけただけでもうおしまいなんですね。ちょこっとずつしか食べない。わがままのし放題。フランスでもお尻丸出しのポスターを作ったりしてたぐらいだから、心はロックだったんでしょうね。ライヴでピアノの蓋をバンバンバンって閉めて音出したんで、ピアノを貸している側の厚生年金会館がすっごく怒った。世界歌謡祭では歌い終わったあとギターを上に放り投げて、ガーンと落として(笑)。ヤマハの人すっげえ怒ってた(笑)。NHKに出た時もボンベは要るわ、楽屋から出てこないわ。
彼には教わったことがあります。大体いいアーティストは“お言葉”を持ってるんですけど。彼は「音楽で一番必要なのはメロディだ」っていうんですよ。「ビートルズをラテンでアレンジしてもいいだろ。いい曲に聞こえるだろ。メロなんだ」と。
その後、フランスのマネージャーがお金を持ち逃げして、多大な税金がかかったポルナレフはアメリカに逃げたんですよ。この前のフランス革命200年の恩赦でやっとフランスに戻れて、パリでコンサートしたんです。彼はアメリカで成功したかった。で、LAで音楽的にはウェスト・コーストのAORになっちゃったのね(笑)。だから僕が担当していた時が、ポルナレフが一番ポルナレフらしい時期だった。ポルナレフの最高の時期に立ち会えたと思ってます。ほんとに神様の采配。巡り合わせですよ。
ポルナレフみたいな系譜は延々と続いていると思うんですね。Tレックスからクイーンに行って、それからお化粧系、あるいは宝塚へという流れ。自分の知らないところへ連れて行ってくれる非日常性の音楽。そういう需要に応える音楽っていうのが昔から延々とあるんじゃないか。その70年代版がポルナレフ。

今日の1曲
Le Bal Des Laze 「ラース家の舞踏会」/ Michel Polnareff
非日常の世界へどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=tPxajzP-2jQ
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シェリーに口づけ~ベスト・オブ・ミッシェル・ポルナレフ

お尻を出してこそ一人前のロック・アーティストです
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